8月20日 第2回SF読書会を開催しました。
ゲストの乙部さんはじめ、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
参加者:14名(女性6名、男性8名)
戦後80年の今夏、最初のSF作品「地には平和を」が新聞に取り上げられたり、「くだんのはは」がラジオドラマになったりと、小松作品は今も注目されています。
その小松作品の集大成といえる最後の未完の作品「虚無回廊」が今回のテーマでした。
スケールの大きさ、想像を超える設定に、作者はどのようにイメージしていたのか想像がつかないという人、登場するキャラクターのイメージを披露する人、知性とは?意識とは?生命の不思議…皆さんの多岐にわたる感じ方や考えさせられたことを聞くことができました。
40年近く前から2000年にかけて書かれた作品ですが、「昨日出版されたと言ってもいいくらいみずみずしい」「今の宇宙論につながっている」など、その変わらない新鮮さへの驚きを共有する一方、長時間の会議といったちょっと古い習慣のようなものが顔をのぞかせるお茶目さにも笑いました。
間近に接してきた乙部さんから、作品にも反映されている、執筆当時の小松氏の作家にとどまらない仕事ぶりや社会背景、最新の宇宙像・科学への飽くなき興味、人となりを伺って、「虚無回廊」の世界を深めることができました。
また、「宇宙・生命・知性」が柱の小松作品ですが、違った一面の意外な小松作品の楽しみ方も教えていただきました。
読書会後の交流会でも乙部さんに質問が続くなど話は尽きませんでしたが、何と言っても「虚無回廊の続きを読みたかった」というのが衆目の一致するところ。
〇〇の正体は?AとBの関係性は?どう話が展開して、どのような結末を迎えるのか…
誰にもわからない話をああでもない、こうでもないと楽しみつつ、お開きとなりました。
10月の開催予定もInstagramやWebサイトに挙がっています。ご関心ありましたらご覧ください。
ご質問、参加申し込みは kgaia@kgaia-inc.com または https://kgaia-sf20251025.peatix.com/ までお願い致します